一人の人に手を差し伸べることをないがしろにして、そんなことは何にもならないとは決して考えないでください。

ジャパンリーチは一人の方との関わりから始まりました。その結果、その一つの関わりからより多くの日本の方々との関わりが生まれました。

それは2017年に、娘さんが深刻な交通事故に遭った一人のお母さんが、私の住む市の病院でその回復を待っているのを訪ねた時から始まりました。この方の経験されたことは私の想像を絶するものでした。言葉も完全にはわからない、全く知り合いもいない場所に、ただ苦しんでいる娘と共にいるために来られたのです。

今驚かされることは、この時はこの方との関わりにより、さらに多くの日本の方々やたくさんの他の関わりに導かれるとは思ってもみなかったことです。


ジャパンリーチの働きは一人に手を差し伸べることから始まり、今も同じです。この経験から、ジャパンリーチの宣教旅行は私が以前に経験したどんなものとも異なるものです。宣教旅行といえば、二週間ほどどこかに行きますが、そこの文化を学ぶこともなく、後々まで残るような地域の人々との関係を築くこともないことが往々にしてあります。ですから私たちのチームのメンバーには、人々とつながり、その方々の好きなことを知り、友となるように勧めています。人は関わりを求めるもので、誰でも自分のことを気にかけてくれる人を必要としています。

イエス様は人々の生活のただ中に入っていかれました。彼らの近くに行き、家に滞在し、共に時を過ごされました。一人ひとりの人生が大切であることを示し、一つの人生に良い影響をもたらすことで、より多くの人生にさらに良い影響をお与えになりました。

一人ひとりがかけがえのない存在

お寺におられた一人の女性との出会いはかけがえのないものです。

私たちと英語を話した学生は大切な存在です。

教会の近くのパン屋のご夫妻は大切な存在です。

91歳のバスを待っていた男性は大切な存在です。

チームのメンバーの一人と写真を撮るのを待っていた女の子は大切な存在です。

通りを歩いていた男性は大切な存在です。

ジャパンリーチがこれまで培ってきたように、私は一人とのつながりを築き続けていくでしょう。一人の方とのつながりを通して神様は素晴らしいことをなしてくださいます。もし、あなたもこの宣教旅行に参加することを決意されるなら、きっと後々まで続く貴重な関わりを築くことができるでしょう。

一切のことを、愛をもって行いなさい。(コリント人への手紙第一16:14)

 祝福がありますように

ティーナ

Translated by Izumi Goto